こんにちは!素敵を作るDIYレシピ『Make! Something Sweet♡ スクラップブッキング101』チーフエディタ、土田麗子(Lei)です。
アルバム作りをこれからはじめたい!と考えている方、どこから手を付けていいか悩んでしまうことはありませんか?かわいいけど、スクラップブッキングってアルバム作りと何が違うの?おしゃれにセンス良くまとめるコツってあるの?
そんな疑問は『Make! Something Sweet♡』で解決しましょう。
本記事ではレイアウト(アルバムページ)を構成する主な要素について、わかりやすく図解でご紹介♪ 30センチ四方(12インチ)のスクラップブッキングページはいったい何でできているのでしょう。
台紙
スクラップブッキングの専用紙が土台のペーパー=台紙となります。
12×12インチや、11×8.5インチ※サイズのペーパーをレイアウトの土台に使用します。厚みのあるカードストックや両面印刷パターンペーパー、トランスパレンシー(透明なクリアシート)が適しています。薄い片面印刷パターンペーパーは、カードストックで補強して使うことも。
※12×12インチ(304.8mm×304.8mm)は日本でも昔からアルバムのサイズとしてよく使われてきました。 11×8.5インチ(216mm×279.5mm)はレターサイズと呼ばれ、主にアメリカでよく使われています。A4サイズに比べて横幅が少し大きく、縦は少し小さいサイズです。
フォーカルポイント
視線がもっとも集まる見せ場のこと。
レイアウトの中 に視線が集中するポイントを作ることによって、メリハリのあるデザインとなりテーマやメッセージを伝えやすくなります。 フォーカルポイントには写真を持ってくることが⼀般的で、⼀番目立たせたい写真を⼀回り大きくしたりマ ットをつけることで、他の写真と差別化します。
上の画像ではフォーカルポイントとなる2枚の写真に、マットを重ね付けして飾りをはさんだり華やかなフレームを付けて強調しています。
写真
1枚の写真を大きく引き伸ばしてレイアウト全体を覆ったり、小さくクロップ(トリミング)してたくさんの写真を並べた り、被写体の輪郭にそってシルエットカットするなど、約30センチ四方にどう配置するかは無限の チョイスがあります!
どのような写真を撮るかでも、ページ作りの幅が広がりますよ。
スクラップブッキングが新しいアルバム作りとして全米で知られるようになったのは、ある女性が作った50冊のアルバムからでした。もちろんメインは写真。スクラップブッキングには写真はかかせない要素となっていますが、現在ではよりアートに寄った作品作りも親しまれています。ルールは一切なし!がスクラップブッキングのだいご味です。
写真がメインのオーソドックスなスクラップブッキングアルバムを作るか、アートを追求して自分の唯一無二な感性の表現を楽しむかはあなた次第。どちらでもOKなんです。
アクセント・飾りパーツ(エンベリッシュメント)
「エンベリッシュメント」とは英語名で飾り、デコレーション素材のこと。レイアウト(ページ)を彩るアクセントの総称です。 レイアウトを飾るアイテムには、ボタンやリボン、ペ ーパーフラワーなど様々な種類があります。
バラエティーに富んだデコレーション素材を加えることによって、見た目の美しさや楽しさが増す、よりテーマが際立つ立体的なレイア ウトになるなどの視覚効果があります。 その時々に流行があり、トレンドアイテムを使うのも 楽しみの⼀つ。
マット
写真の下にひとまわり⼤きくカットしたペーパーを敷くことを、「マット」をつけると言います。
マットの幅を狭めればスタイリッシュな雰囲気に、広げるほど柔らかい印象になり ます。
マットを2重、3重にしてよりフォーカルポイントを 強調したり、スカラップ※やぎざぎざにカットして表情をつけることもできます。 無地のカードストックや柄入りのパターンペーパーな ど使うペーパーを変えて、マットの『縁取り効果』を上⼿ に取り入れましょう。 ペーパーだけでなく、アクリル絵の具で彩色したり他 の素材を使うこともできます。
※ スカラップ:帆立貝の縁のような波形の縁かざりのこと。
タイトル
レイアウトのテーマを⼀文字、またはフレーズで書き表したもの。
タイトルには、アルファベットステッカーやワードス テッカー、ラブオン、スタンプ、ダイカットなどのひときわ目立つアイテム を使用したり、手書きやパソコン印刷でもOK。
「タイトルは絶対なくてはいけないですか?」というのは必ず聞かれる質問の一つ。もちろん、なくても何の問題もありません。ルールもデザインも自由!制限なく楽しんでいいんです。
ジャーナリング/ジャーナル
写真にまつわるストーリー、写真を見て感じる気持ちや思い、写真を通して伝えたいことなどをレイアウト に書いた文章を「ジャーナリング」といいます。
アーカイバルペン※を使って書いたジャーナリング は長く、鮮明に残すことができます。 手書きが苦手ならパソコン印刷したりポケットなどに隠しても。 「ジャーナリングカード」や「ジャーナリングスポット」な ど、トレンドアイテムも多く発売されています。
ジャーナルは日記と訳されることがほとんどですが、スクラップブッキングの専用用語としては「コメント書きすること」「コメントを書き入れること」が近い意味になります。
※ アーカイバルペン: アーカイバル(長期保存できる)ペン。水性ならば顔料系で耐光性を明示しているものなら大抵大丈夫。 ペンについては「道具をそろえよう!」のペンの項をもご参照ください。
テクニック(ボーダーなど)
ボーダー、隠しジャーナル、ポケット、シェイカーボックス、テアリング……
スクラップブッキングのページをより楽しくするためのテクニックはたくさんあります!いったん、このアルバム作りの虜になると次々と新しいテクニックや新商品を試したくなるのも常。
何も制限するものはないのですから、自由に好きなことを好きなだけ追及して♪
以上、スクラップブッキングのレイアウトを構成する8つの要素をご紹介いたしました。
アルバム作りにルールはなく、ここでご紹介したタイトル、ジャーナリングを「必ず入れなければいけない!」わけではありません。写真の貼っていないページも、一言もコメントが書かれていないページも、もちろんあっていいんです。
ベースとなる知識をもとに、どんどん好みでアレンジしてご自分の大好きな世界をアルバムに表現されてくださいね。
『Make! Something Sweet♡』統括責任者
ライフログフォトグラファー/スクラップブッキング講師
千葉県在住
1976年生まれ。2003年スクラップブッキング教室を開講、定期クラスのほか各社企業の講師として「日本ホビーショー」や「ISOT」等の展示会にて、16年間で延べ6,000人以上を教える。
数々の雑誌・ウエブサイトなどのメディアにてハウツー記事、作品制作を担当。2004年より5年間にわたりスクラップブッキング専門誌の翻訳・寄稿編集を担当するほか、るるぶ「こどもとあそぼ!首都圏版」では16ページの特集記事の作品と執筆、付録の監修を手掛ける。2017年度「赤ちゃんとママ」では年間を通し、連載記事を執筆。
ライフログフォトレッスン講座を主宰、スクラップブッキングの写真の撮り方の普及に努める。「リトルママ東京」ライターとして2014年よりサークル、幼稚園・保育園取材し記事執筆するほか、雑誌寄稿や翻訳・通訳者として活動中。
2014年 国際スクラップブッキング協会インストラクター賞受賞
2015年 JLL生涯学習協議会 認定講師アワード受賞
スクラップブッキング専門誌 ラブメモ+第二期デザインチーム
2017年~現在 Altenewデザインチーム