こんにちは!素敵を作るDIYレシピ『Make! Something Sweet♡ スクラップブッキング101』チーフエディタ、土田麗子(Lei)です。女の子2人のママで、スクラップブックのアルバム作りをはじめてもうすぐ20年!時が経つのは本当に早いものですね。
今日は、私のスクラップブッキング教室でお伝えしているレイアウト作りの秘訣をお伝えします!写真にぴったり合う背景ペーパーや飾りアイテムの簡単な選び方、ぜひ活用してくださいね。
キーワードは「写真の中の色」
☑作品作りをすると、写真が埋もれて目立たない。
☑写真に合わせるパターンペーパーを選ぶのに苦労する。
☑写真が主役なはずなのに、飾りアイテムばかりが目立ってしまう。
スクラップブッキングの12インチ(30.5センチ)ページやミニアルバム作りを楽しんでいる皆さんから、そんなお困りの声を聞く機会が多くあります。「おしゃれなアルバムを作りたい!」と思ったらぜひ、写真の「色」を気をつけてみてください。
皆さんはページ作りに使うペーパーを選ぶ時、写真の中に使われている色に注目していますか?
写真の背景の色はみどり?茶色?それともビビッドな遊具の赤、青、黄色?
被写体の来ている服は?白?それともピンクでしょうか?
まずは使いたい写真をじっくり見て、どんな色が使われているかを分析しましょう。
ここで使用した写真でまず目を引くのは、カーディガンの赤。そして黒い髪の毛の色。背景のみどりです。
この赤、黒、みどりの3色が写真を鮮やかに見せているメインの色です。そして、ワンピースの淡い水色と、子犬の白が写真の重さを逃がして、全体のバランスを保っています。髪飾りの淡いピンクが、女の子らしいかわいいポイントになっていますね。
色は、まず引き算から
さあ、写真の色が分析できました。メインの赤、黒、みどりに淡い水色、ピンク、白が写真の中の色です。
では、パターンペーパー選びに入りましょう!ペーパーは、写真の色を基準にして選びます。
サンプル作品のペーパーの色味をご覧ください。メインの赤、差し色に所どころ入っている黒、みどり。
この3色を使って1ページの作品をまとめることで、全体に統一感が出て写真とペーパーが喧嘩することなく収まります。
そうすると、『躊躇なく写真に目がまっすぐ向かう効果』も生まれます。写真がペーパーに埋もれて見えなくなってしまう原因は、写真の中の色味を無視してペーパーを主役にしているから。写真を主役にするためには、写真の中の色にペーパーを合わせて使うのがコツです。
またサンプル作品では写真の中の淡い水色、ピンクに合わせてペーパーにも水色と小さなスパンコールでピンクを加えています。多色になりがちな写真は、使う面積のバランスを計算することも大切です。ほんの少し、サブの色を取り入れることで、よりページ全体のバランスがよくなります。
アクセントカラーとして、ほんの少しだけ見せた水色とスパンコールのピンク。メインの色だけでは見る人の目をあきさせてしまうレイアウトも、アクセントカラーが絶妙のバランスで入ることで深みが増し、平坦な作品になることを避けてくれます。
失敗例:
写真の色は鮮やかな「赤」「青」がメインの色なのに、パターンペーパーのメインカラーを「オレンジ」「みどり」にすると、色同士がお互いを打ち消し合って写真が目立たなくなってしまいます。実際にご自分の写真を使って色味を合わせた作品作りと、わざと無関係の色を使用した作品作りをして確かめてみてくださいね。
引き算する時に、ナチュラルカラーは計算に入れなくてOK。
ナチュラルカラーとよばれる、白、アイボリー、ベージュ、ブラウン、グレーなどはカウントしなくていいんです。それ以外で最低限使う色の数をカウントしましょう。
スタイリッシュに足し算を楽しむ
型通りにまとめて完成?それじゃあ、つまらないページで終わってしまいますね!
徹底的に引き算をしてすっきりとまとめたら、最後は足し算をしましょう。それもスタイリッシュに!
この作品ではゴールドのリボンで、写真にもペーパーにも使われていない色味を足しています。ゴールドはどの色にも合いやすく、最新のトレンドカラーでもあります。赤、黒、みどり、ピンク、水色とともすると混沌としそうな色の組み合わせの中、ゴールドがスタイリッシュに作品を引き締めています。
面積の小さいフラワーの黄色が目立つのも、写真の中の光が黄色く見えている狭い範囲の色味を持ってきているから。ここぞ!というアイテムには、こういった色の使い方が最適です。
もともとのモノ本来の色ではない緑の芝生に落ちた強い光でできた「黄色」も、写真の中の色味としてカウントします。ともすれば、見落としがちなこの写真に写っている黄色も、フラワーなどの飾りアイテムの色味として呼応させて使うことで調和が生まれつつ目を引くアクセントになるのです。
黄色がアクセントカラーとしてなじみながらも目立つ存在でいられるのは、写真の中の色味に呼応しているからこそ。
レイアウト作りの色選び、いかがでしたか?
写真が際立つ作品とペーパーやアクセントの中に埋もれて目立たない作品との違いを知ることで、自分のアルバム作りに生かすことができますね。更にカラーウイールを使った色の基本を知れば、メインの色に捕色や反対色を足すなど法則に基づいたアレンジの仕方が可能になります。
写真にも色にも法則があり、そこに気がつけるかで作品の仕上がりも変わってくることを覚えておきましょう。
文・写真/土田れいこ
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『Make! Something Sweet♡』統括責任者
ライフログフォトグラファー/スクラップブッキング講師
千葉県在住
1976年生まれ。2003年スクラップブッキング教室を開講、定期クラスのほか各社企業の講師として「日本ホビーショー」や「ISOT」等の展示会にて、16年間で延べ6,000人以上を教える。
数々の雑誌・ウエブサイトなどのメディアにてハウツー記事、作品制作を担当。2004年より5年間にわたりスクラップブッキング専門誌の翻訳・寄稿編集を担当するほか、るるぶ「こどもとあそぼ!首都圏版」では16ページの特集記事の作品と執筆、付録の監修を手掛ける。2017年度「赤ちゃんとママ」では年間を通し、連載記事を執筆。
ライフログフォトレッスン講座を主宰、スクラップブッキングの写真の撮り方の普及に努める。「リトルママ東京」ライターとして2014年よりサークル、幼稚園・保育園取材し記事執筆するほか、雑誌寄稿や翻訳・通訳者として活動中。
2014年 国際スクラップブッキング協会インストラクター賞受賞
2015年 JLL生涯学習協議会 認定講師アワード受賞
スクラップブッキング専門誌 ラブメモ+第二期デザインチーム
2017年~現在 Altenewデザインチーム